夢が定まった瞬間

日本で約十年間会社員として働いた後、私は多くの日本人が海外でのバンライフを経験していることに気付きました。人々はアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなどに行ってキャンピングカーを借りるのですが、その当時、日本でのバンライフは簡単に考えられることではありませんでした。私は心から、この自由な旅行スタイルである「バンライフ」をもっと多くの日本人に体験してもらいたいと願うようになりました。そして、いつしか私の夢は日本のためのキャンピングカーを作ることになりました。

イギリス・オーストラリアで経験したバンライフ

私はイギリスとオーストラリアでのバンライフを通じて、自由なライフスタイルの魅力に夢中になりました。幼少期から家族とフォルクスワーゲンのキャンピングカー「Bertie」で過ごし、16歳でオーストラリアに移住し免許を取得。そこで多くのキャンピングカーに触れ、家具作りの基礎を学ぶために大学に通いました。友人のキャンピングカーを改造して初めてのバンライフを経験しました。

この経験からヨーロッパとオーストラリアのバンライフの違いに気づきました。ヨーロッパでは、公道の狭さに合わせてコンパクトなバンが主流でバン内での調理が一般的です。一方、オーストラリアでは多くの人々がキャンピングカーを所有し、屋外での調理が一般的でした。この違いは私にヒントと自信を与えることとなりました。

バンライフでの学びは、自由なライフスタイルだけでなく、人生の豊かさをもたらしました。焚き火や屋外でのBBQは私にとって貴重な思い出であり、バンライフでの経験は私の人生に大きな意味を持ちました。これらの経験が、後の創業につながる重要な要素となりました。

オーストラリアから日本へ。
新しいカルチャーとの出会い。

結婚したばかりの私と妻は、ヨーロッパ旅行の計画を立てました。日本をオーストラリアからのトランジット先として選び、私たちはワーキングホリデービザを取得し、最大1年の滞在を目指して日本にやってきました。

オーストラリアでのバンライフ中に、ワーキングホリデーで訪れる日本人と交流する機会が多くありました。彼らはフルーツピッキングでビザを延長し、田舎の農作業に頻繁に訪れていました。彼らとの出会いを通じて、私たちは日本の文化に興味を持つようになりました。
最初は1年の予定で移住した私たちは、東京での生活や仕事を楽しんでいました。徐々に、日本の自然の美しさや季節ごとのキャンプサイトや温泉に魅了されました。これらの経験から、日本でのバンライフの可能性を見出しましたが、同時に日本でのバンライフやその認知度の低さやキャンピングカーの種類の少なさにも気づかされました。

信頼できるチームと、
共に生み出す新しい体験

オーストラリアとヨーロッパでのバンライフ経験は、私が日本で提供したいバンライフの確かな基盤となりました。オーストラリアでは陸路でのキャンプが主流で、バン内や外での料理や生活が可能です。温暖な気候から調理は主に屋外で行われます。

2018年には、自分のファミリーカーを使用して初代のDream Driveキャンピングカーのプロトタイプを製作しました。ウッドパネルの内装やカスタムフィッティングの調理器具、マットレス、寝具などを取り入れ、夢の実現に向けて準備を整えました。

友人と共にバンで日本を巡りながら、素晴らしいスポットに出会い、夢を具現化することができました。2019年以来、Dream Driveは信頼と品質を重視するキャンピングカー会社として成長しました。Dream Driveのキャンピングカーは、職人の手で手作りされ、丁寧に切り出された木材が使用されています。

Dream Driveで働くチーム

Dream Driveのチームメンバーは、海外でのバンライフ経験を持つ人や、家具職人としてのキャリアを歩むメンバーで構成されています。私たちは豊富な知識と技術を駆使し、一台ずつキャンピングカーを手作業で製造しています。製品デザイン性だけでなく、空間にもこだわりを持ち、日々職人たちの手によってアップデートされています。